行政書士とはなにものか?

皆さま、「なぜ行政書士になったのですか?」と聞かれたら

どう答えますか?

「人の役に立つ仕事がしたかったから」

「法学部だけど司法試験も司法書士もダメだったから」

「副業にいいと思ったから」

「以前の仕事で労務トラブルがあって法律の仕事に興味を持ったから」

「儲かりそうだから」

「特にこだわりはない」

...etc

いろいろな意見が出てきそうですね。

今回は行政書士とはなにものか?ということを掘り下げて

みたいと思います。

皆さん、行政書士の仕事ってなに?って聞かれたときに

たいてい始めの方は

「う~ん、説明するのが難しいんですよね~」

と言って続けて

「役所への営業許可申請書類を作ったり、遺言・相続とか

不倫・離婚とか契約書を作ったり、司法書士は登記で、

弁護士は裁判所で、それ以外の対行政、民間民間の書類は

全部行政書士なんだよ」

というような説明になると思います。

で、いくつか仕事をしている人であれば

「建設業の許可とか、町の建設やさんとか内装やさんとかも

500万以上の仕事だと許可とらないといけないし」

とかそういう話になってくると思います。

これまでと矛盾してい

いるように聞こえるかもしれませんが、

歴史的に考えても、「代書屋」が我々の基本にあるのです。

昔は今ほど字を書けることが当り前ではありませんでした。

ラブレターの代書屋という仕事だってあったくらいですから。

どの仕事も基本は同じですが

「誰かができないことを代わりにやる」

それに尽きるのです。

どの仕事だってそうですよ。

弁護士だってお客さんのかわりに戦いますよね。

登記だって最近はお客さんが自分で勉強して、

「相続登記なんて簡単だったよ」なんて言ってくるお客様も

いらっしゃいます。

税理士だってそうです。

別に自分で確定申告すればいいのです。

でも特に法人の会計・税務は複雑なので普通は頼みますよね。

もっともっと昔のことを考えれば簡単ですね。

行商という言葉を知っていますか?

里の子どもが各家庭の御用聞きをして、町まで

食材とかを買い物に行ってくるというアレです。

今も古物商許可では”行商”という言葉がでてきますけどね。

我々ももともとは

「文章を書けない人のために文章を書く」

という”自分の右腕”の労働力を対価をいただいて

提供していたということなんです。

で、今はそれに”法律の専門知識”というバックグラウンドを

付加した文章を書くということになるわけです。

それが最近は”法律の専門知識”というバックグラウンドに

ではなく、その集合体である”ノウハウ””書き方””手引き”

レベルで終わっている人が多いのです。

この業界にいると驚きます。

法律も省令も政令も条例も通達も告示もその他の

内部文書もあるのに、ちゃんと読まないんです。

いろいろな書籍等で”書類の穴埋めの方法”がわかる

からです。

でもそれじゃ、お客様と同レベルなんですよね。

そのレベルだと仕事を頂けるのは

「お客様がご自身でできるけど忙しいから代わりにやってもらう」

「お客様が字が書けない」

のどちらかになります。

あなたの専門性を評価しての依頼ではないのです。

ただ、あなたの右腕を貸してほしいだけなのです。

あなたの脳味噌は評価されていないのです。

これは現代の行政書士にとっては屈辱ですよね。

というか、屈辱を感じなければならないわけです。

それで

「こんな簡単なことで10数万もらえるなんて楽な仕事だ」

と思ったらそこであなたの行政書士人生は終了です。

あとは貯金の残額と相談でゲームオーバーは時間の問題です。

はじめのうちは

「こんな穴埋めだけしてお金もらっていいのだろうか?」

これが正しい感覚だと思います。

でもそれが何件か続いて、とくに同期会などという集まりで

いろいろと話していくと

「産廃は自治体がいくつもあるから”おいしい”よね」

とか

「建設業も経営管理責任者と専任技術者が簡単だったら

ほんと5万でやっても全然いいよね。10万とかもらえたら

”おいしい”よね」

とかそんな会話になってくるのです。

お金をもらえることにマヒしてしまうのです。

それは先に言った2つの理由からあなたに依頼が

行っているにすぎません。

その2つの理由が成立するためには今まで先輩方が

こんなに情報があふれておらず、ネットで情報交換も

できずに法律原文を読んで、役人とあぁだこうだ言いながら

やっと築き上げてきた”行政書士”というブランドの上に

乗っかって”行政書士”という職業だからいただけている

仕事にすぎないのです。

相場の価格(ネットではなくてですよ。先輩が築き上げた

価格)に見合う自分にならなければいけないわけです。

先輩が築き上げたものの上にあぐらを書いていられるのは

はじめの数年だけですよ。

その”甘え期間”のうちにどれだけ自分を成長できるか、

それが我々の力量になるわけです。

「行政書士 誰誰」に依頼が来ているわけではないのです。

それを先人のそのような血のにじむような努力をふいにして、

安易な仕事で相場を荒らすのは礼儀に反するというか、

無知・浅い思考による暴挙でしかありません。

いかに高い料金で、しかもその料金が

「この仕事でこんなもらっておいしい」と思う額ではなく、

「自分がこの仕事を自分に頼むのであればこの額支払ってもよい」

と思える仕事をするかです。

どうですか?こんな報酬の考え方したことありますか?

自分が客だったらただの”穴埋め代書”になんて1万か

2万くらいの小遣いしかあげたくないのではありませんか?

だから「こんな書類作って10万もらえるのおいしいよね」

そんな会話ができるわけです。

思い当たる人はほんとに自分を戒めた方がよいですよ。

10年後、きっとこの仕事はできていません。

さて、そのような報酬の話もありますが、

「行政書士とはなにものか?」

というところに入ります。

行政書士は個人事業主です。

個人事業主は社長です。

サラリーマンではありません。

全てを自分の裁量でできるのです。

だから皆さんもこの仕事を選んだのではありませんか?

それなのに

「お客さんが言うからしょうがなく」

「紹介してくれる税理士の人に頭があがらない」

「車庫証明を大量にくれるディーラーの人に頭があがらない」

ということがもしあるのであれば、それは個人事業主を

やっている意味がありません。

そのような状態で誇りをもって仕事ができますか?

自分の哲学を曲げずに仕事をすることができますか?

個人事業主というのは、自分のやりたいことをやりたい

ように、そして自分の判断で新規事業を開拓していき、

採算度外視で自分のお客様のために奔走できる、

ときにはボランティアもできる、そんな稀有な存在なのです。

その権利がある数少ない職種なのです。

それなのにたとえばディーラーの人に

「今日、あそこの車庫証明行って」

と言われて行かざるをえないような力関係になったとします。

そうなるともし月々30万円くらい売上げとなる太い顧客でも

自分の仕事に誇りを持つことは困難です。

ほんとただの下請け、ガキの使いです。。。

というかそもそも、使者として提出するだけだったら行政書士

じゃなくてもいいじゃないですか。

サラリーマンだったら会社のためにイヤな仕事も

こなさないといけませんが、個人事業主は納期や

報酬がお客様と折り合わなければ断ってよいわけです

からね。

(受忍義務はもちろんありますけど、その断り方によって

自分の哲学を曲げることなく進むことは十分可能です)

だから、「行政書士 誰誰」じゃないとダメな行政書士に

ならないといけないわけです。

誰でもできる仕事しかしていないのであれば、それは

もうお客様から見れば”誰でもいい”仕事なので、安い

ところがあればそっちに行ってしまいます。

だって誰でもよいのですから。

みなさんだって同じでしょ?

USBメモリが同じ要領、同じスピードだったら普通は

安い方を買いますよね。

それでわざわざ高い方を買うのであれば、その方が

異常です、もしくはそんなにお金が余っているのであれば

私にください(笑)。

なにかしら絶対に負けないものを自分の中に築いてください。

それがお客様に響き、高収益体制を作っていけるわけです。

日々の勉強が必要です。

日々の情報収集、たくさんの人に会う。

それを個人事業主である限り継続する。

個人事業主は社長なので、サラリーマンより大変です。

当り前の話です。

個人事業主は24時間勉強です。

すべて貪欲に勉強しなければなりません。

行政書士としての一分、矜持を持つために努力し続け

なければなりません。

そもそも個人事業主、中小企業の社長は自分のやりたい

ことをやりたいようにやるためになったのではないですか?

それを自分の意に反した仕事しかできないのであれば、

社長など辞めた方が世のためです。

どこかに就職すべきです。

もし就職活動しても採用が難しいということであれば、

そもそも会社が社員として必要としないあなたをお客様が

必要とするでしょうか?

そんな自分をお客様に売らないでください。

ほとんど詐欺です。

自分が自分を買うに値する人間かどうか、常に自問自答し、

常に買うに値する人間になるよう、ありつづけるよう努力を

惜しまないようにしてください。

繰り返し言いますが、個人事業主は自分の哲学を

持ち、実践しつづけられる数少ない職種・立場であるのです。

せっかくその立場を獲得したのですから、ぜひその権利を

行使できるよう努力してください。

それは一朝一夕ではできません。

はじめはレベルの低いこともやらないといけないでしょう。

でも、見る先をどこに定めるかで3年後まったくあなたの

人生は変わるはずです。

社会・業界の”甘え期間”のうちに必死に勉強してください!!

ご興味を持って頂いた方は

http://www.pdca-sys.com/

にアクセスしてみてください。

私の経験や想いをぜひ提供させていただき、あなたの行政書士

ライフを素晴らしいものになる方向付けのお手伝いをさせて

いただければ幸いです。

PDCA-system の紹介

神奈川県横浜市で本職としては運送事業許認可専門の行政書士を営んでいる鈴木です。 神奈川運輸支局目の前の事務所なので平日は朝から夕方まで基本的にはそこで行政書士業務を行っております。 夕方からはお客様のところに伺ったり、他の役所に行ったり、後進の指導の面接や、横浜青年会議所活動等に時間を使っています。 土日は基本的には家族と一緒にいます。 ただ、青年会議所活動や仕事などで土日を空けるときは 結構家族会議を綿密にやらなければいけないこととなります。
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